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【映画】『オキュラス/怨霊鏡』様々なガジェットで鏡の怨霊を暴こうとする良質ホラー

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おはようございます。宇治そそです。


オキュラス/怨霊鏡』という映画を観たのですが、イメージと違う方向にどんどんズンズン進んでいく、良い意味で予想を裏切る作品でした。

鏡が出てくるホラーって想像しただけで怖くないですか?ワシは幼少の折、世にも奇妙な物語の「鏡子さん」という話を観てからずっと鏡は怖いですね…。簡単に言うと、鏡に向かって鏡子さんに呼びかけると、実際に出てきて襲われるという、ガチガチのホラー回でした。
そのため、本作もそのノリかと思ったのですが…。


今回はその感想を書きます。

あらすじ

2002年、アラン・ラッセルは妻のマリー、子供のケイリーとティムと共に新居に引っ越しをした。アランは自分の仕事場に置くための古びた鏡を購入した。鏡を買ってからと言うもの、一家は幻覚に苦しめられることになった。マリーは自分自身の体が腐敗していく幻覚を見た。一方、アランは目の位置に鏡を持った女性、マリソルから誘惑される幻覚を見たのだった。
Wikipediaより引用


監督:マイク・フラナガン

感想


本作の監督は最近「ドクタースリープ」に携わったマイク・フラナガン。フラナガンって名前、宇宙世紀感あって良いですね。

鏡の霊障に巻き込まれた姉弟が主人公の本作。
姉であるケイリー役のカレン・ギランは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのオモシレー女、ネビュラの役で有名。
ティム坊こと弟役のブレントン・スウェイツは、キング・オブ・エジプトで主人公のベックの役を務めていました。

どちらも若手ながら確かな存在感のあるメンツ。っていうかネビュラの素顔こんなだったのか…。


冒頭は2002年、この二人がまだ幼い時分に、鏡に棲む怨霊によって家庭がメチャクチャになります。この鏡は親父が買ってきたアンティークの鏡。そんなもん買うな!
両親は死亡。ティム坊は父親を殺害したとされ、その時にティム坊は「全て鏡のせいだ」と主張しましたが、当然のように精神病院に収容。姉のケイリーだけ社会に取り残された形になります。苦労したんやろうな…。


そしてストーリーは2013年、ティム坊が精神病院から出所したところから始まります。ティム坊は、「鏡は自分の妄想だった」と考え直し、心機一転生活していこうと決意。

出所したティム坊を迎えに来たケイリーですが、彼女の方はというと鏡への復讐を全く諦めていない。どころか、十年強の間にめちゃくちゃ準備していました。



この準備というのが近代的で、もう完全に鏡の秘密を暴くつもりマンマンです。

すぐさま二人は昔の実家へ行き、カメラを何台も設置した親父の仕事部屋の中に、件の怨霊鏡を設置。
鏡のある家では植物は枯れ、ペットは皆行方不明になるということで、それらを惜しみなく配置。
鏡を壊そうとすると、不思議な力に阻まれて壊すことが出来ない。そのため、30分毎に落下する手巻き式の巨大な銛を設置。銛が落下する地点に鏡を置くことで、人間の手で巻き直さなければ鏡が破壊されてしまう仕組みになっています。鏡が二人を殺すと、鏡も自動的に割れてしまうという構図のため、正に攻撃は最大の防御という。

そしてカメラの前でケイリーは怨霊鏡の歴史について話していきます。つまり歴代犠牲者リストですよね。
ケイリーによると歴史は1754年のロンドンにまで遡れるとのこと。そこから辿れるだけ辿って、怨霊鏡の特性や能力を割り出していきます。序盤で

10年の準備期間があるとはいえ、霊をここまでガチで狩ろうとしているのは珍しくないですか?こいつ絶対ウィンチェスター家の生まれだろ…。

極め付けとして、部屋の外にも植物を置き、どこまで離れると枯れないかを確認することで、呪いの射程距離を調べます。完全にスタンドバトルのノリ。

これらガジェットを駆使して、鏡をブチ割るのはもちろんですが、鏡に霊的な力が宿っているのを証明するのもケイリーの大きな目的になっています。なんせ鏡のせいなのに犯罪者になっちゃいましたからね。弟の無実を証明したい姉…良い。


こんな感じで既に面白いのですが、ストーリーの進行の仕方も面白い。

映画の冒頭、2002年に何が起こったかは詳しく描かれていません。銃を持った親父から逃げ隠れる姉弟、追い詰められた…と思いきやティムがケイリーを撃った…という、ティムの自供のスタイルからスタート。当然ケイリーはピンピンしていることから、「どうなってんだこれ?」と視聴者に思わせます。

親父の仕事部屋の中で検証をスタートしてから、二人の回想という形で、過去に何があったかが明かされていくのですが、これがまた曲者でして…。
本作は過去である2002年と、現在である2013年の出来事が交錯しながら進行していきます。
今起こっている出来事は過去の出来事か、それとも今起こっているのか、そもそもこれは現実なのか、鏡が見せている幻覚なのか、判別の出来ないままにどんどん話が展開していくのです。

鏡がそもそも幻覚を見せるということもありますが、ティム坊は精神病院の中で、怨霊鏡などなく自分が罪を犯したのだと矯正されています。

そんな状況のため、視聴者は映像の全てを信用できないし、どこまで本当のことなのかも断定できないという事態に。正に家の中で右往左往しているティム坊の心境。


現実か虚実かが途中でマジで分からなくなるという手法は今敏監督とかが有名ですが、主人公の精神状態がまず信用できないというスパイスを加えることで、更にわけが分からなくなっていて、非常に良かったです。「あれ?は?」みたいな感じになるの楽しいですよね。



そんな感じの本作、とても楽しめました。普通に怖いシーンもちゃんとあるのですが、それよりも主人公にマジでゴーストハンティングしようとする気概があるので、狩りが成功するかどうかというワクワク感もあるのがポイントです。
通常考えるような鏡を扱ったホラーとは一線を画している、別種の作品になっているので、観て損はないですよ。


ほな・・・。